ハーメルンの神様 #15 異邦人

「……!」  声がした方に目を向けると、一人の少年が立っていた――高校生くらいだろうか。  深いアメジストの目、柔らかな白銀の髪。 「……どうやってこの島に入ってきたの?」  日本人離れした容姿の少年が発した、けれど明ら...