D-4

 目が覚めると、窓から見える太陽はすでに真上を過ぎていた。

 ――寝てしまった!

「ごめんなさい。起きていようと思ってたんですけど……」

 表情は変わらなかったし、ぶっきらぼうな声だったけれど、配慮を感じる言葉を時々かけてくれる。あの組織よりよっぽど人間らしいのでは? と思いながら会話を続けていると、

「……どうして、知っている? 名前も、何をしているかも、居場所も、強いかどうかも」

 彼がようやく興味を持ってくれた! でも、私にというより、情報が知られていることにという感じだ。まだ、もう少し――

「どうして知っているかは秘密ですけど、どうしてカロンさんを探していたか、なら言えますよ。」

 なんとも言えない表情の彼に、気にせず続ける。

「カロンさんなら、銃とかナイフでも痛くないようにできますよね? それか毒でも苦しくないのがあれば……あ、シンプルに首絞めます? 気絶してからなら大丈夫な気がするんですけど――――」

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